■TELEVISION■■
■土曜ワイド劇場 「捜査検事 右近誠の殺人調書(1)〜」 2000
□監督…小野田嘉幹 □出演…加藤剛 姿晴香 三浦浩一 中野誠也 □加藤剛さん主演の捜査検事・右近誠シリーズ。信州路で繰り広げられる男女の愛憎と殺意を描く。中野さんは右近検事の山登り仲間で、経済雑誌の豪腕編集長という役。
■「人形佐七捕物帳 死を呼ぶ猫は金の爪」 1984
□片岡孝夫さん主演の時代劇。中野誠也さんは同心・神崎甚五郎役として登場します。町方の祭りで起きた事件を佐七と共に解決してゆくのですが、管轄の違いのため思うように探索が進まず、苛立ちを見せる場面も。最後の捕り物で見せる殺陣も必見。最後、佐七がオイシイ所を持っていってしまったのが残念でしたが(笑)、力強い剣を見せてくれました。
■「燃えよ剣」 1970
□脚本:結束信二/監督:河野寿一 松尾正武 □土方歳三:栗塚 旭 沖田総司:島田 順司 近藤勇:舟橋元 裏通り先生:左右田一平 監察・山崎烝:中野誠也 □全26話のテレビドラマで、これも最近ビデオ化されました。
5年前に放映され好評だった「新選組血風禄」の主要メンバーが、ほぼそのままの形で登場します。
□ここで登場する監察山崎烝役の中野誠也さんは、土方さんに負けず劣らず良い男でした。私は、この作品で中野誠也さんのファンになりました。
この作品での山崎監察は土方さんとの絡みも多く、暇があれば土方さんを褒めまくる(笑)。裏通り先生と”土方さん自慢大会”を繰り広げた日には、どうしようかと思いました(笑)。
そして、なんといってもオススメは”池田屋事件”と”最期の場面”です。池田屋事件の忍耐強い山崎さんも良いですが、特に最期はとても丁寧に作られています。もういい加減に死んだほうがいいんじゃないかと思うくらい、引っ張ります(笑)。
因みに、不覚にも私は伝蔵(小田部通麿)が誠の旗を守って死ぬ場面に大泣きしてしまいました…。
このドラマは、原作「燃えよ剣」を壊すことなく、しかもオリジナリティにも優れ、大変人間味溢れる物語に仕上がっていると思います。一度、お試し下さい。
■「俺は用心棒」 1967
□脚本:結束信二/監督:河野寿一 □用心棒:栗塚 旭 沖田総司:島田 順司 品田万平:左右田一平 渡世人・新太:中野誠也 □勤王派と佐幕派が対立する幕末の世、善良な庶民のために悪に立ち向かう用心棒(栗塚旭)の物語。清川八郎やら沖田総司(島田順司)やら、行く先々で幕末の歴史人物が絡んでくるのが面白いです。
また、出演者のほとんどが後の「燃えよ剣」に絡んできます。
「この男…」から始まる左右田一平さんのナレーションは、まさに「燃えよ剣」(笑)。
□中野誠也さんは長州の間者・新太役として登場します。桂小五郎の下で働きながらも、決して自分を曲げない風来坊といった感じ。渡世人姿でニヒルに笑うところは何とも言えません。殺陣も軽快かつ斬新。必見です。